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発熱時の対処方法


■■■ 発熱時の対処方法 ■■■

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インフルエンザウイルスetcの脳症も 飢餓状態→エネルギー代謝異常をおこしやすい素因→脳血管の内皮細胞障害→脳浮腫/脳障害の病態説や 過剰に反応しすぎる免疫反応の病態説が有力になっています
発熱時はまずクスリでなく熱を全身の体表面から速やかにとりさって糖分/水分をこまめに補給することが先決です
 ワキアイス商品で ワキ両側とソケイブ両側を冷却&おでこにヒエピタ貼って冷却するのがベストです そのあと 1時間後に観察 救急車を呼ぶ状況でなければ 3時間後/6時間後/12時間後に症状を観察してメモ書きする
下記の救急受診条件をみておいて
12〜24時間後に症状がすっきりしない場合に その時点で医療機関を受診しようかなと決断するといいでしょう
解熱剤げねつざい(座薬ざやく/頓服とんぷく
解熱剤の使用目的は 【感染症は体力勝負なので 熱を下げてしんどさが改善している間に飲食をすこしでも多くとれるようにする】 です
39度でも飲食がふだんの半分とれていれば使用しないで大丈夫です/5カ所の冷却と糖分水分カロリー補給してメモ書きして励ましてあげましょう 発熱するとまったく飲食できなくなるこどもさんは38度でも解熱剤をつかって熱を下げてすこし元気になっている間に飲食をとらせるようにするといいでしょう しっかり飲食して体力を落とさなければ早めになおっていきます 解熱剤は8時間くらい解熱効果があります 42度以上は危険です/神経細胞の機能が障害され始めます→早急に全身を水タオルやアルコールで拭いたりして全身を冷却したあと1時間たっても42度以上つづくときは救急車119を呼びましょう
 【点滴200ml】は【コップ一杯の電解質飲料/お茶に 糖分[アメ玉2個or角砂糖5g2個orスティックシュガー5g2本/3g3本orカルピスウォーターオレンジ/リンゴジュースetcジュース類はコップ半分で糖分は同等量です] 】 と同等になります
 【ブドウ糖追加した点滴200ml】は【上記飲み物にアメ玉1個を追加する 】 と同等です 小分けにして2−3時間かけて飲むようにすると 点滴1本するのと同じ効果がでます さらに手持ちのビタミン剤を追加すると【ビタミンとブドウ糖を追加した点滴200ml】するのと同じことになりますよ
ちなみに 基礎代謝として最低限必要なカロリーは1才児で600Kcal【ジュース200mlコップで7杯】です
解熱剤は 体温を2度3度と一気に下げすぎないように1回量をやや少なめにしましょう 熱が急峻に上がりかけたときに熱性けいれんがおきやすくなります(日本人は15人に1人の割で熱性けいれんをおこしやすい民族です)
解熱剤は 8時間前後の効果があります。初日24時間は3回まで使用可能ですが、できるだけ外表面から熱をとりつづけて 解熱剤の使用を1日2回までにしておきましょう

救急病院を受診しましょう
・ いつもの発熱時よりぐったりがひどくて寝たきり状態のままで 水分と糖分もほとんどとれない(急激に病原体が増殖してきて身体が急激に負けてきてるかも
・ 吐き気や嘔吐が12時間たっても収まらない(吐き気止めの座薬や点滴が必要かも
・ 受け答えが怪しくなって意識がもうろうとしてくる or けいれんしてくる→これは救急車を呼んでください
・ 生後31日以内の赤ちゃんが38度以上の熱がでてきたら
生後1ヶ月以内はウイルスに対する抗体【母親の免疫】が充分残っているので 熱源は雑菌のことがほとんどとなり 直ちに入院して抗生剤点滴が始まります→ 出生した病院にTEL入れて入院に向かう or 救急病院受診して入院先を探してもらいましょう

翌日(/当日)にかかりつけの医療機関を受診しましょう
・ 24時間たっても熱がつづく
・ 24時間以内に熱が下がったが
セキハナがひどくなってきた/吐き気が残る/下痢や腹痛がひどくなってきた
・ 24時間たって熱が下がったが 遊び/機嫌がいつもの発熱時より悪い
・ 生後1ヶ月/2ヶ月/3ヶ月の赤ちゃんが38度以上の熱がでてきたら
緊急入院になる確率は少なくなりますが ウイルスに対する抗体【母親の免疫】がまだ充分に残っている月齢なので 熱源として雑菌のことが多くなります。 その日にうちに小児科を受診して高熱の場合は即入院ですが 38度強で活気よく哺乳しっかりあれば念のため採血(WBC,CRP)して緊急入院ないのを確認して 翌日に再度採血(WBC,CRP)してどちらが主体の熱かをみたりします【CRPも発熱すぐは正常で12時間遅れて上昇してくるので翌日の再検査が必要です】 熱が高いほど/月齢が小さいほど/活気哺乳が悪いほど 入院になる確率は高くなります
・ 生後4ヶ月/5ヶ月の赤ちゃんが38度以上の熱がでてきたら
緊急入院になる確率はさらに少なくなりますが ウイルスに対する抗体【母親の免疫】が少なくなっていく月齢なので 熱源として雑菌/ウイルス半々になります。 その日にうちに小児科を受診して高熱の場合は即入院ですが 38度強で活気よく哺乳しっかりあれば念のため採血(WBC,CRP)して緊急入院ないのを確認しておいて翌日に再度採血(WBC,CRP)してどちらが主体の熱かをみたりします【CRPも発熱すぐは正常で12時間遅れて上昇してくるので翌日の再検査が必要です】 熱が高いほど/月齢が小さいほど/活気哺乳が悪いほど 入院になる確率は高くなります


数日 自宅で様子みてもいいケース
生後6ヶ月を越えている児が 24時間以内に熱が下がって結構元気に遊んで飲食できてるケースでは
強かったね とほめてあげましょう そのあと
急激に病原体が増殖してきて体が負けてきていないかな/元気に飲食できていても また翌日に38度以上でるようなら どんな病原体があるか診ておいてもらおう  といろいろ考えながら 全身を観察していきながら 数日間 毎日観察していきましょう