予防接種(ワクチン)の接種風景
1才までに始めるワクチンは
こちらのページ をごらんください
1才以降のワクチンは
こちらのページ です
ワクチンの標準年齢は
こちらのページ です
ワクチン打ちそびれ児の救済期間はHPのトップページにあります
手順
・ 同姓同名かつ同年齢のかたが多いので
お名前をお呼びする回数を 3回【1. 受付する際 2. 診察室へお呼びする際 3.Drが最終の本人確認する際】と多くしています
・ 3−4才以下の子供さんでは 正面を向いて抱っこします 4−5才以降は本人単独で坐ってもらっています
・生後4−5ヶ月まではクビがすわらず垂直抱きすると頭がぐらつきやすいので正面を向いて抱っこする際は 親御さんは身体をうしろに斜めに後傾して/両ひじを伸ばして 赤ちゃんの頭が前や横にぐらつかないようにしましょう
・ まず 顔つきをみながら 元気であることを確認
ハナ/ハナヅマリ/セキ/吐き気/下痢 /遊び機嫌/飲食の当日の程度をお聞きします
● ちなみに カゼ症状が少しあっても 全身の状況が良好で病原体に負けていきそうになければ 予防接種/ワクチンは接種可能です
・ ワクチンなので簡単な診察になります ムネや心臓の音とノドだけ診察します 全身の診察はしません
ワクチンは基本的に元気であれば接種可能です
・ 母子手帳のワクチンページの使い勝手がいまひとつなので 当院で自作したワクチンスケジュールページ【表はこちら・裏はこちら】を母子手帳に添付して 次のワクチン種類と日程を鉛筆で記入したあと
ワクチンの各種パンフレットや将来つかう熱型表・かぜウイルスetcやハナ吸いの仕方のパンフレットをお渡しして
一般的なワクチン接種後の説明をパンフレットに沿って簡単にお話ししたあとワクチン接種になります
ちなみに接種部位は
肉付きがよくて 太い神経にさわらない部分 です
0才児は ふとももの外側
1才児は ふとももの外側 と 肩の筋肉中央部
2才以降は 腕のウラ下1/3 と 肩の筋肉中央部 です
0才児は腕ではなくふとももの肉付きのいい箇所にしてもらいましょう
・ そのあと 股をまだ大きく広げられない0才児は前向きのままで
親御さんに接種部位の大腿以外を押さえてもらったあと
接種する太ももを 看護士がしっかりと押さえます
→
1才前後から 股が大きく開くので 向かい合わせに抱っこ(ムネとムネを合わせて抱っこ)してもらったあと 接種部位以外をしっかりと押さえこんでもらって
接種する太ももや腕は 看護士がしっかりと押さえます
しっかりと押さえこんで動かさないようにすることが 安全に接種する重要なポイントです
接種するまえに まず抑え込む練習をしてもらったあと
注射するときに 『うごくよー/気をつけてー』 と注意喚起しながら接種しています
・ 接種したあと アルコール綿で押さえたあと 小さなカットバンを貼って 退室になります
接種箇所に貼る小さな絆創膏は 血を服につけないようにするのが目的なので 当日かえったら剥がしておきましょう[何日も貼っておくと かぶれやすいです]
・ 1才までの赤ちゃんは腕の肉付きが少ないので 肉付きのいい太ももに接種しています(日本以外では筋肉接種が不活化ワクチンの基本なので肉付きのいい部位を選んで皮下よりやや深めに5−7mmの深さに接種しています)
法律上も医学上も 元気であれば 予防接種は可能です
ハナセキ嘔吐下痢といったカゼ症状の出始めがあれば 数日以内に発熱するケースがあり 予防接種の副反応かどうかが分からなくなるといった紛れ込みを防止することが 医療機関に求められています
カゼ症状がある場合は 5−6日待って カゼ症状が治らずともましになって元気なら接種するといったスタンスをもちましょう その際 セキハナ止めや抗生剤を飲んでいても 治っていく過程にあれば 接種できます
乳幼児は 1年間で7種類前後のかぜウイルスにかかるので 夏場ではヘルパンギーナウイルスetcノドウイルス熱や 冬場ではRSウイルス/インフルエンザウイルスなど ワクチン接種がちょうど発症直前のタイミングと重なって 1−2日後に発熱する といった紛れ込み事例も残念ながらよく体験します が ワクチン接種の感染症経過への影響はありません その偶発した感染症の経過で治っていきます
ついで 異なる種類のワクチンをしていくには
2020/10月から間隔の緩和【1週間 →制限なし】がありました
■注射の生ワクチン【麻しん風しん/水痘/おたふく/BCG】のあと→ 注射の生ワクチン以外は翌日から可能
■不活化ワクチン【4種混合DPT-IPV/三種混合DPT/B型肝炎予防/日本脳炎/ヒブ/肺炎球菌/インフルエンザ/ジフテリア破傷風混合DT/子宮頸がん予防ワクチン】のあと→ 翌日から可能
♪ 複数ワクチンの同時予防接種は
別ページ複数ワクチンの同時接種をご覧ください
♪ 不活化ワクチンは 皮下よりやや深めに垂直に近づけて接種しています
ヒブ/プレベナーetc不活化ワクチンは日本だけ皮下接種が行われていますが 日本以外の国では筋肉注射が本来の接種形態なので 肉付きのいい箇所を選んで皮下よりやや深く5−8ミリの深さに垂直に近づけて接種しています
ちなみに生ワクチンは免疫を長期に保持させたいことから やや浅め3mmほどの深さに50度くらいに傾けて接種しています
♪ 接種部位は
肉付きがよくて 太い神経にさわらない部分 です
0才児は ふとももの外側
1才児は ふとももの外側 と 肩の筋肉中央部
2才以降は 腕のウラ下1/3 と 肩の筋肉中央部 です
0才児は腕よりふとももの肉付きのいい箇所にしてもらいましょう
● 小6から高1の子宮頸がん予防ワクチンは
新型コロナワクチンとおなじく肩の筋肉内への接種になります
肩の筋肉[三角筋]と皮下脂肪は欧米人より日本人ではややうすいので
接種する深さは日本人では15〜20ミリが推奨されています
肩の筋肉[三角筋]の後ろ側を細い神経が走っているのと
年齢[小6から高1]も考慮して安全域を見込んで
針長は19ミリを使用して垂直に肩の筋肉[三角筋]の中央の最厚箇所に接種しています
♪ ワクチンの保管/保存は 業務用【当院はこちらを使用】冷蔵庫を使用して3℃で温度管理しています【家庭用冷蔵庫ではドア-の開閉で容易に高温となりワクチンの免疫付与効果が劣化します/ 接種予定の医療機関で家庭用冷蔵庫をワクチン保管に使用していないことをHPで予め確認しておくことをできればお奨めします】
♪ 接種風景の記念撮影はできるだけお控えください
医療者に微妙なストレスを与えて 手元に微妙なブレが生じるリスクがあります
子どもさんにできるだけ安全に接種することが大事なので記念撮影は避けておいたほうがいいですね
■【初めてのかた】用の問診票を 廊下に設置しています できれば予めご記入いただいていると有り難いです
PDFこちらを印刷して記入後お持ちいただいてもかまいません
■初めての子どもさんには自作パンフレット【子どもさんの風邪ウイルスetcやハナ吸いの仕方】、熱型表をお渡ししています
◆ ロタワクチン/ヒブ/肺炎球菌/DPT-IPV/B型肝炎ワクチン/日本脳炎/ジフテリア破傷風混合DT/子宮頸がん予防ワクチン は 事前取り置き確認なしで予約可能です
◆ 事前に在庫確認が必要なワクチンは
とくに事前取り置き確認が必要なワクチンは現在ありません