あさいこどもクリニック     06-6926-1850

1才までに始めるワクチン


予防接種(ワクチン)の接種風景は
   こちらのページ をごらんください

複数ワクチンの同時接種は
   こちらのページ をごらんください

ワクチン打ちそびれ児の救済期間はHPのトップページにあります

まず  クチンの基本情報を押さえておく
ワクチンでかるくかかった状態にして 本来の病原体にかかったときにかるく済ませる手段がワクチンです
生ワクチンは不活化ワクチンより効果が高いも 一生涯の免疫をつけることはできません。 BCGを除く生ワクチンは数年あけて2回以上の接種をするのが基本です
不活化ワクチンは単回では効果があまりないので 決められた回数(将来的には現在の規定回数が増えるワクチンもあります/近い将来ポリオを含む4種混合の回数がふえる予定です)をきっちりとうける必要があります
ワクチン注射部位の発赤/しこり/当日翌日の24時間以内の発熱は ワクチンの通常の副反応で 軽度の副反応になります
しっかりと押さえこんで動かさないようにすることが 安全に接種する重要なポイントです
接種箇所に貼る小さな絆創膏は 血を服につけないようにするのが目的なので 当日かえったら剥がしておきましょう[何日も貼っておくと かぶれやすいです]
30分以内に急性症状(じんま疹やゼーゼー)がおこることがごくまれにあるので、接種後30分間は医療機関の近くに居ておきましょう【当クリニックでは20年間遭遇していませんが】
接種当日の入浴は構いませんが 目に見えない針あとがあるので お湯で濡らしすぎないことと 長湯は控えておきましょう
生後4−5ヶ月まではクビがすわらず頭がぐらぐらしやすいので 正面を向いて抱っこする際は 親御さんは身体を斜めに後傾して/両ひじを伸ばして/ 赤ちゃんの頭が前や横にぐらつかないようにしましょう
               
母子手帳のワクチンページがワクチン履歴を見るときの基本になります母子手帳を紛失しないようにしましょう
標準の接種月齢/年齢で受けていきましょう
法定年齢を含めた大阪市の詳細はこちら
法定年齢は標準より幅をもたせていますが、標準より間隔が長短すると免疫獲得が少なくなったり効果が短くなったりするので、標準月齢/年齢で接種していきましょう。

 ワクチン/予防接種 来院時に必ず必要なもの:
3点セット
@ 母子手帳
A 予診票がついている予防接種手帳(DPT-IPV/麻しん風しん混合/水痘/日本脳炎/DTは予防接種手帳に予診票があります 切り離さないでそのままお願いします(間違って切り離した際はセロテープで仮固定していただくと有り難いです) その他のワクチンは2階廊下に予診票を常備しています/予め記入持参していただけるとスムーズに進みます) 
各予診票の内容は同じなので 複数ワクチン同時接種の際は 1枚だけ内容をきっちり記入して/残りの予診票は子供さんと親御さんの署名だけをしていただくだけでかまいません
予防接種手帳は母子手帳を万一紛失したときにも役立ちます
B 保険証/医療証(本人確認/大阪市在住確認)
予防接種申込書(imageファイルはこちら)予診票は 外廊下や受付カウンターに置いています/予めご記入いただいておくとスムーズにすすみます  機械読み取りになるので わかりやすい数字/文字で 誤記入した箇所は黒く塗りつぶしていただくといいでしょう

 接種する場所は
2021年現在 0才児でもっとも危険な感染症は結核菌【20分間同一空間にいるだけで空気感染する可能性がある/ 高齢者になるほど保菌率が高くなる 】です 年齢別結核菌罹患率はこちら
→ セキで受診する高齢者や成人が受診する確率の低い医療機関として0才児では小児科を選ぶのが賢明です
→ 小児科以外を選択する場合は診療時間帯以外に別個のワクチン枠があってセキを伴う高齢者/成人と20分間以上 待合で一緒に待つことがないような予約制の医療機関を選択しましょう

初めてのかた用の問診票を 廊下に設置しています できれば予めご記入いただいていると有り難いです
PDFこちらを印刷して記入後お持ちいただいてもかまいません
初めての子どもさんには自作パンフレット【子どもさんの風邪ウイルスetcやハナ吸いの仕方】、熱型表をお渡ししています

 里帰りの赤ちゃんは
●法律上 住民票記載の市町村での接種になるので
現住所がある市町村の役所担当課に問い合わせて その市町村役場から当クリニック宛てに契約書と 個人宛てに予診票を郵送してもらってください
●生まれて名前を決めたらすぐ大阪市に住民票をうつしておくのもいいでしょう
財政規模が小さな市町村だと 高額なワクチン代金の一部しか補助してもらえないケースがあります。 出生後に大阪市の区役所で住民票をうつしたり/本児の大阪市の住民票をつくったりしたあと、保健福祉センターに連絡して大阪市の予防接種手帳をもらう手続きをすることもできます。
ちなみに定期ワクチン接種費用の90%は国費/10%が地方自治体なので遠慮せずに大阪市の住民票をつくって構いません。
ちなみに  ロタ/ヒブ/肺炎球菌/B型肝炎/4種混合は高額なワクチンなので 自費接種だと毎回5〜6万円ずつ必要になります 

■ 事前に在庫確認が必要なワクチンは
    とくに事前取り置き確認が必要なワクチンは現在ありません


【生後2か月からの標準的な接種スケジュール】
生後2か月になったら ロタワクチン【2020/8/1生まれ以降は無料】飲んだあと 5種混合/肺炎球菌小児用/B型肝炎ワクチンを同時
4週間以上あけてかつ生後3か月すぎてから ロタワクチン2回目飲んだあと5種混合/肺炎球菌小児用/B型肝炎ワクチンを同時
4週間以上あけて ロタワクチン3回目飲んだあと5種混合/肺炎球菌小児用を同時
生後6か月ごろ[法律上は5か月〜11か月末日]に  BCG[診察券のある赤ちゃんを優先しています]を接種
B型肝炎1回目から5か月以上あけて B型肝炎ワクチン3回目を接種[11か月末日までに]
1才こえてすぐに @麻しん風しん混合/水痘みずぼうそう/肺炎球菌小児用を同時
 @から4週間以上あけ 5種混合追加/おたふく【有料5500円】を同時
 @から3か月以上あけて 水痘みずぼうそう2回目
3才〜7才5か月のあいだに 日本脳炎2回のあと1年あけて追加
年長児に 麻しん風しん混合2回目/おたふく【有料5500円】2回目を同時
小4[9才〜] 12才末日までに 日本脳炎4回目(第2期)
小6[11才12才]時に ジフテリア/破傷風混合を接種
小6〜高1の女子 子宮頸がん予防ワクチンを計2回
大学入学時に 麻しん風しん3回目【有料9500円】のあと 1か月あけておたふく【有料5500円】3回目/水痘みずぼうそう【有料7500円】3回目を同時【推奨】
---- 当クリニックではこの年齢までの接種が可能です/事前とりおき不要 ----

50才以上で 水痘帯状疱疹ワクチン【帯状疱疹予防の目的/有料】【推奨】
60才〜64才 肺炎球菌小児用です【有料】【推奨】
65才以上 肺炎球菌成人用ですとインフルエンザの時期ではインフルエンザワクチンと同時で


ロタワクチン/ 肺炎球菌乳幼児用/  B型肝炎ワクチン/5種混合ヒブ+DPT+IPV 
■ 生後2か月になれば 早めに
ロタワクチン(ロタテック/ロタリックス)内服5-10分ほど後に5種混合(ヒブ+DPT+IPV)/肺炎球菌/B型肝炎ワクチンの3種類 ふとももに同時接種1回目
◆ 母子手帳のワクチンページの使いワクチンスケジュールページ勝手がいまひとつなので 当院で自作した表はこちら裏はこちらを母子手帳に添付して 次のワクチン種類と日程を鉛筆で記入して〇で囲ったあと ワクチンや感染症のパンフレット、次回の申込書をお渡しして一般的なワクチン接種後の説明をして終了になります

◆ 3−5種類の同時接種は安全にできますが 接種間違いを防止する目的で最大で注射4種類、ロタワクチン内服+注射4種類までにしています
◆ 注射3種類同時で自信をつけて いきましょう
◆ ロタウイルスは血液中を大量にグルグル回るので 人生で最も重症の嘔吐下痢ウイルスになります。WHO/国立感染症研究所/小児科学会の推奨勧告があります 
◆ ロタウイルスワクチンは
2020年8月1日生まれ以降の児は定期無料接種になっています
同時接種を基本にしています
◆ ロタテックを主に使用しています【ロタリックスとロタテックは効果が同じ。 従来はこぼした赤ちゃんに対して再投与可能なロタリックスを使用していましたが、2020/10月からロタリックス/ロタテックともに再投与が法律で禁止されたことを受けて 3回投与のロタテックを採用しています。
◆ B型肝炎ワクチン【ビームゲン or ヘプタバックスII】も一緒にしています
ビームゲン/ヘプタバックスIIは平成28年10月から定期無料接種が始まっています/平成28年4月生まれ以降の赤ちゃんが対象です それ以外のこどもさんは 0.25ml税込み4500円× 3回【9才以下児が2人揃うと0.5mlバイアルを使用するので税込み3700円×3回】 です
B型肝炎ワクチンを一緒に受けるときは 最大で注射4種類、ロタワクチン内服+注射4種類になります
◆ ロタワクチンは 1回量を 3−4回に分けて飲んでもらっています。甘みがかるくあるので殆どの赤ちゃんは一口以上飲み込めます(生ウイルスワクチンなので一口以上飲み込めていれば腸の中で増殖します)。
 30分ほどしてから母乳ミルクを飲むようにしましょう 間違えて接種後すぐに飲ましても大丈夫ですが 吐きやすくなり 1万数千円のワクチンが税金として失われます(自費でも再投与は法律上できません)
◆ 1−2時間まえくらいに ふだんの半量ほどを哺乳していただくと 来院するころにやや空腹になりはじめるので ロタワクチンを上手に飲んでくれると思います
◆ 当院でのヒブワクチンと肺炎球菌乳幼児用ワクチン接種数は 2010年時点で 年間 のべ 2000人 です ロタワクチン内服数は 年間のべ400人 です

■ 4週あけて生後3か月 すぎてから
ロタワクチン2回目内服5-10分ほど後に5種混合/肺炎球菌/B型肝炎ワクチンの3種類ふとももに同時接種
◆ 4混DPT-IPVの商品名は テトラビックorクアトロバック です

 4週あけて生後4−5か月ごろに
ロタワクチン3回目内服5-10分ほど後に5種混合/肺炎球菌の2種類同時接種


BCG生ワクチン
令和3年10月から 集団接種 → 医療機関での個別接種に移行しています
当クリニックでも午前9:20枠と午後の15:20枠でBCG接種しています
 ・ 代表電話で予約をおとりください[BCG枠が少なくネットで予約をとりづらい為]

接種時期: 生後6か月ごろ [法律上は生後5か月こえて生後11か月末日まで]
★ 2005年から生後3ヶ月〜5ヶ月の低月齢児に接種しはじめてから 骨への副作用(骨炎/骨髄炎)例が増加したため 2013年4月から生後5ヶ月〜11ヶ月までに変わっています
 生後5ヶ月でなく生後5か月半以降がお薦めです 高齢者と同居している赤ちゃんは生後5ヶ月すぐにBCGをうけるといいでしょう
ちなみに結核菌の保菌率の高い高齢者が時間経過とともに徐々にいなくなっていくことから 将来的には日本でのBCG接種は欧米のように廃止されていく予定です→ 2016/3月に厚労省で検討が始まっています 年齢別結核菌罹患率はこちら
大阪市の保健福祉センターでの集団接種を受けられる子どもさんは
前回のワクチンのあと翌日以降に → BCGを接種できます
[2020/10月から接種間隔が緩和されBCGの前後は1日で大丈夫になりました。ちなみに BCGと他のワクチンの同日接種も日本の法律上もできるようになりました。 ちなみに同時接種は以前から法律上も医学上も安全にできます。]

 B型肝炎ウイルスワクチン
商品名は ビームゲン/ヘプタバックスII です
2016年10月から定期無料接種が始まっています 生後11ヶ月までが無料なのでご注意ください
上記以外の接種は 税込み4500円×3回 9才以下0.25ml/10才以上0.5ml) です
生後2ヶ月こえての接種が標準ですが 接種年齢は何才でも可能です
★ 【9才以下児が2人揃えば 0.5mlバイアルを2人で使用するので 税込み3700円になります→「2人揃ってきましたー」と予め受付に伝えてください】★ 母子手帳 と 本人確認の保険証/医療証が必要です
★ B型肝炎ウイルスワクチンの説明はページの末尾です

ついで 異なる種類のワクチンをしていくには
2020/10月から間隔の緩和【1週間 →制限なし】がありました
注射の生ワクチン【麻しん風しん/水痘/おたふく/BCG】のあと→  翌日から可能[つぎの注射の生ワクチンは4週間です]
不活化ワクチン【4種混合DPT-IPV/三種混合DPT/B型肝炎予防/日本脳炎/ヒブ/肺炎球菌/インフルエンザ/ジフテリア破傷風混合DT/子宮頸がん予防ワクチン】のあと→ 翌日から可能


◆ ロタワクチン/ヒブ/肺炎球菌/DPT-IPV/B型肝炎ワクチン/日本脳炎/ジフテリア破傷風混合DT/不活化ポリオ は 事前取り置き確認なしで予約可能です

◆ 事前に在庫確認が必要なワクチンは
    とくに事前取り置き確認が必要なワクチンは現在ありません


♪ 複数ワクチンの同時予防接種は
別ページ複数ワクチンの同時接種をご覧ください

♪ 不活化ワクチンは 皮下よりやや深めに垂直に近づけて接種しています
ヒブ/プレベナーetc不活化ワクチンは日本だけ皮下接種が行われていますが 日本以外の国では筋肉注射が本来の接種形態なので 肉付きのいい箇所を選んで皮下よりやや深く5−8ミリの深さに接種しています
ちなみに生ワクチンは免疫を長期に保持させたいことから やや浅め3mmほどの深さに50度くらいに傾けて接種しています

♪ 接種部位は
肉付きがよくて 太い神経にさわらない部分 です
 0才児は ふとももの外側
 1才児は ふとももの外側 と 肩の筋肉中央部
 2才以降は 腕のウラ下1/3 と 肩の筋肉中央部 です
 0才児は腕ではなくふとももの肉付きのいい箇所にしてもらいましょう

♪ ワクチンの保管/保存は 業務用【当院はこちらを使用】冷蔵庫を使用して3℃で温度管理しています【家庭用冷蔵庫ではドア-の開閉で容易に高温となりワクチンの免疫付与効果が劣化します/ 接種予定の医療機関で家庭用冷蔵庫をワクチン保管に使用していないことをHPで予め確認しておくことをできればお奨めします】

♪ 接種風景の記念撮影はできるだけお控えください
医療者に微妙なストレスを与えて 手元に微妙なブレが生じるリスクがあります
子どもさんにできるだけ安全に接種することが大事なので記念撮影は避けておいたほうがいいですね

──── 以下は 解説です ──────
■ ヒブ菌ワクチン/肺炎球菌乳幼児用ワクチンは ともに
生後2カ月から4才まで
2011年2月から無料(大阪市在住者限定)です
細菌が身体の奥深くで急速に増殖する重いタイプ(細菌性髄膜炎・菌血症・強めの細菌性中耳炎)になるリスクを98%減少させます
ヒブワクチン&プレベナー 2種類接種すると 細菌性髄膜炎を90%予防できます
が、 重症タイプ以外のふつうに見られる肺炎球菌/ヘモフィルス菌のタイプは予防できないので、雑菌による通常の気管支炎/肺炎/中耳炎/蓄膿になるリスクは 残念ながら 従来のままです
ワクチン導入前は 発熱してすぐに呼吸がとまったり24時間以内に死亡したりする激症型をよく経験していましたが
ワクチン導入後はその激症型も見られなくなっており外来風景も一安心でおちついた状況に変わっています
世界の40カ国以上で定期無料接種されていて、日本では やっと平成23年2月から公費助成が始まっています:大阪市在住者は無料です
日本でもようやくヒブ菌の重症型が激減してきました→グラフ

■ B型肝炎ウイルスワクチン ビームゲン/ヘプタバックスII
日本以外の国では数10年前から出生直後から接種していますが
日本ではやっと2016年10月から定期無料接種が始まっています
集団生活に入る前に接種しおえることを強くお勧めします
3回接種後の抗体獲得率:40才以下95% 40−60才90% 60才以上70%
抗体獲得の有無を希望される方は: 3回目を接種して1ヶ月ほど後に採血(HBs抗体精密CLIA法:税込み2000円 結果は8日後)します
免疫持続期間: 7年すると半数で抗体検査が陰性になりますが 細胞性免疫を保持しているため 20年前から出生時に接種しているアメリカでは思春期の追加接種は不要としています 身近にB型肝炎ウイルスキャリアのかたがいる子供さんは 7年ごとに抗体検査して陰性なら追加接種1回すると免疫は万全と思われます
台湾では: 30年前から0才児への全員無料接種が行われており
B型肝炎ウイルスキャリアー児が1/10【10人に1人から100人に1人】 に減少し
将来 慢性肝炎/肝硬変/肝癌になるヒトが少なくなることが期待されています 文献はこちら
B型肝炎ウイルス とは
日本を含む中国東南アジアでは100人に1人がB型肝炎ウイルスのキャリアーと推定されています
母子感染は少なくなってきていますが 感染経路がはっきりしないB型肝炎の小流行が日本でも見られています
乳幼児期に感染すると0才で90% 1−4才で20−50%がウイルスキャリアーになって100人に1人が将来 慢性肝炎/肝硬変/肝癌に進行します
日本での新規B型肝炎は年間1万人(乳児は500人)と推定されています 従来の日本では遺伝子型B/Cだったので慢性肝炎化を殆どしなかったのが 外国の遺伝子型A(10%が慢性化する)が増えてきています
183カ国(2013年時点)で出生時からの3回定期無料接種が行われていますが 日本では 高齢者の年金/介護と医療に費用がかかりすぎていて導入が数10年遅れましたが やっと平成28年から生後11ヶ月までの定期接種(平成28年4月生まれ以降の赤ちゃんが対象)が始まっています





























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