あさいこどもクリニック     06-6926-1850    

知っておいてほしい予備知識

0才児 【発熱/嘔吐/下痢/セキ/の感冒時の看病 飲食/献立 クスリの飲ませ方/坐薬の入れ方etc】のホームケア のHP  → こちら  が信頼できます

発熱時の対処 → こちらのページへ

診察時に心がけましょう
1. 子供さんをできるだけ泣かさない工夫
啼泣するとノドの粘膜が全体に赤く充血してしまいます/ いつもノド熱といわれたりしますよ
2. ノドの奥をみるときは
親御さんの背中を後ろに傾けていって 子供さんのノド奥を天井に向けるくらいにしていただくと ノド奥の観察が容易になります
3. 生後4−5ヶ月まではクビがすわらず頭がぐらくらしやすいので 正面を向いて抱っこする際は 親御さんは両ひじを伸ばして/身体を斜めに後傾して 赤ちゃんの頭が前や横にぐらつかないようにしましょう
               

子どもの感染症【主に発熱】 こちらのページ 【感染症どんなん】 もご参考くださーい
 こどもさんの全身を観察しながら どの部位が中心かな/発熱しても90%以上はウイルス熱なので抗生剤は効きにくいかも/両側でなく片側で数mm〜数cm単位に限局していれば雑菌が化膿しているかもetc
全身をみながら確率的に高い病原体を考えましょう
一部分の症状だけにとらわれて 間違った考えに固執してしまっているお母さんが多く見受けられまーす

 複数の病原体が次々に加わっていくことが多いので 熱があれば その発熱とともに関連して強まっていきそうな症状(セキ/ハナ/嘔吐/下痢)に着目しましょう
 いずれの病原体も ハナ/セキ/嘔吐/下痢の症状は 5-7日間【発熱は最大72時間まで】で峠を越えたあとゆっくり治っていくので1週後にまた発熱した場合はあらたに違う病原体が加わったんだなということになります
 発熱etcの病原体は【かぜウイルスが 90数%主体 ≫雑菌主体は数%】です 雑菌を殺したり増殖を抑制したりする抗菌薬/抗生剤も 発熱エピソードのうち10数回のうち1回の割合で必要になります。
どのウイルス/雑菌も数百種類ある型を2回ずつかかっておくと3回目からは症状がかるくすみます。
ハナカゼ熱/ハナセキカゼ熱の子供さんの数人に1人は雑菌(肺炎球菌やヘモフィルス菌etc)が検出されますが 抗菌薬を使用することなくカゼウイルスが治っていくとともに雑菌も検出されなくなっていくのが通常の経過です。
1週間以上あけて飲食と体力が回復したあと ひとつひとつかかりながら乗り越えていって成功体験を積み重ねて強くなっていきましょう
各病原体にかかって10数回に1回は負けていく場合があるので その際は1−2日以上観察したあと医療機関を受診するようにしましょう
 ハナかぜとハナセキかぜの子供さんをウイルス遺伝子検査してカゼウイルスを調べると 2種類以上のウイルスが20%−60%に検出されます/4月〜7月の新学期には60%前後で2種類以上のウイルス感染が重複してみられます→  こちらが大阪市の報告論文グラフです
【例】 1才女児 保育園 1ヶ月間のあいだに3種類のハナセキカゼウイルス熱を罹患
・ 10/15に38℃半日以内に解熱してハナ++セキすこし → ヒトコロナウイルスOC43型
・ 10/20に39℃翌日に38.2℃24時間の経過で解熱してハナ++セキ+ → ライノウイルスA型
・ 11/5〜8に38.8℃〜38.3℃ ハナ++セキ++ → ヒトパラインフルエンザウイルス4型
いずれも特別な治療なく/自宅でのハナ吸い/タンだしハナだしクスリ/しっかり栄養補給してもらうことで乗り越えてられます
 発熱やハナetcのカゼ症状が出始める前日からウイルスを排出しているので 症状がでてから隔離しても残念ながら次々と2m以内の周囲にうつっていくのがふつうです。なので かかってもいいウイルスはかかっても大丈夫と鷹揚に構えておきましょう。
ハナカゼは何10回もかかるので自宅でハナ処置をくり返して乗り越えていきましょう
ハナがズビズビしてハナが吸いとれそうな間は  ハナ吸い器◎【ースター=電動メルシーポット/ネットで 13000円前後】を使用して 入浴後を含めて1日2回以上こまめに  すこし泣かせながら チュチュとかるく4−5秒ずつ吸い取るようにしましょう しつこくつよく吸いすぎないようにしましょう  2才すぎて押さえつけるのが難しくなるケースは ハナかむ練習をしていきましょう はなかめるゾウ/600円前後】が役立ちますよ

現在の日本でかかってはいけない病原体は麻しんウイルス風しんウイルスAIDSウイルス肝炎ウイルス結核菌病原性大腸菌性病の病原体【淋菌梅毒性器クラミジア】 と数は限られています
【感染症専門医からのワンポイントアドバイス】
 ハナをともなった症状【ハナをともなう熱/ ハナをともなうセキ】は90数%がカゼウイルスによる症状ということになります。
 ハナをともなう発熱で受診する場合 クスリの内容が医療機関によって大きく違う
小児科を受診すると → カゼウイルスが99%主体の熱と思われたら かぜ薬【ハナセキの症状をおさえながら病原体をだしやすくする】や解熱剤やビタミン剤/糖分カロリー水分補給を指導して 1−2日後にカゼウイルスが主体かどうかを再度判断しています。
耳鼻科を受診すると → 1%以下の確率でも雑菌主体があれば怖いということでほぼ全例に抗生剤が処方されています また抗アレルギー剤/抗ロイコトリエン剤も多くで使用されています。
 ハナをともなう発熱や 中耳炎をともなうハナカゼ熱のたびに抗生剤を予防的に処方する医療機関は避けた方がいいでしょう。
加えて B型インフルエンザ熱に抗インフルエンザウイルス薬を処方する医療機関も避けた方がいいかも知れません。
 子どもさんの免疫力を信じてあげましょう。 原因の100%近くが 巷にありふれたウイルス≫雑菌なんだ → ということは 一喜一憂したり/右往左往しないようにしよう。 親御さん/子どもさんとも考え込んだり/ウツっぽくならないようにしよう。ストレスから免疫力がさらに下がって症状がこじれたり/ 家庭内の雰囲気が悪くなって損になるから。
 残念ながら日本では万一の責任回避の風潮が前面にでています。たとえばインフルエンザの時期に高熱がでたらすぐに医療機関を受診しましょうとの広報が国/公立機関やマスコミからでますが、諸外国では逆で すぐに受診せずによく症状を観察して日ごとに改善していくケースは自宅で観察して医療機関内での感染を防ぎましょう というスタンスの国のほうが多いです。

 【クスリを飲んだ→熱がさがった→クスリが効いた】:よくはまる落とし穴です
90%以上の症状はウイルスがおこしていて 自分の免疫力で熱がさがったり症状がおちついたりしています
親御さんだけでなく医療者自身も抗生剤や抗ウイルス薬【タミフルetc】を筆頭に漫然とクスリを処方したりor親御さんが安心するからクスリを不必要ながら処方している というのが現状です 
2016/4月に WHOの要請もあり やっと日本でも 長年濫用傾向の目立つ  広域抗菌薬/抗生剤【・いろいろな菌種に効く→身体に有用かつ必要な菌種もころしてしまう ・ 巾広い菌種が耐性(クスリが効かなくなっていく)になると次の手が打てない】の内服/飲み薬を 2020年までに半減する目標をたてています →感染症どんなん もごらんください
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-622cnlwd3ax2ibkzmkj7dwzq4q-1001&uniqid=3cdc90e0-0ab2-4f1b-a2e0-3cb89472eafd&viewtype=detail 66ページ目です

ちなみにヒブ菌/小児用肺炎球菌ワクチンが定期接種になってからは  雑菌を殺したり/増殖を抑制したりする抗生剤も 発熱エピソード10数回のうち1回の割合で必要になるといった状況です。
 とくにハナが出始めている24時間以内の熱/ハナがでているカゼウイルス主体のケースでは さらに抗生剤の必要度が少なくなります。
抗インフルエンザ薬/タミフルにおいても
成人では24時間ほど発熱時間を短縮するだけで入院や合併症を減らす効果を認めなかったという研究結果から
2017/6月WHOにおいても 途上国での 成人への使用は 入院して重症化しているケースに限定しましょうと発表しています
 発熱etc心配な事柄があっても
緊急事態でなさそうなら こどもさんの中長期的な将来をかんがえながらバタバタ慌てたりせず当面の対応をきめていきましょう。 安易な医療機関受診が将来的な不利益につながっていることも残念ながらよく見受けられます
たとえば耳の痛みや耳だれがでてもハナカゼウイルス>雑菌に付随して耳の症状がでてくることが殆どです。 その当日に切開したり/抗生剤を使用したりしなくても翌日には改善していく という経過をたどるので 慌ててすぐ医療機関を受診しないで翌日に受診するようにしましょう
夜に心配が募ってくる場合は#8000に相談してみましょう

 病原体を体外に出していくように努めれば ゆっくりと回復していきまーす
ハナがでる→急に強く止めないで 病原体を体外にだしながらゆっくりとハナ量がましになっていくのがベストです ハナがズビズビしてハナが吸いとれそうな間は大泣きしすぎない程度に ハナ吸い器 ◎【シースター=電動メルシーポット/ネットで15000円前後】や△【鼻とーる/掃除機で吸うタイプ/ネットで 3500円前後】などや   △【お鼻ちゅんちゅん[電子レンジや煮沸で殺菌消毒できる/ネット薬局で1000円前後]/  ママ鼻水トッテ[加熱消毒できない/ネット薬局で700円前後]/  クチで吸うタイプなので 親御さんもカゼウイルス/雑菌を大量にもらってしまう欠点があります】を使用して 入浴後を含めてこまめに すこし泣かせて チュチュとかるく4−5秒ずつ吸い取るようにしましょう しつこくつよく吸いすぎないようにしましょう
  2才すぎて押さえつけるのが難しくなるケースは ハナかむ練習をしていきましょう はなかめるゾウ/600円前後】が役立ちますよ
  ハナの吸い方は こちらのページ ハナの吸い方 が参考になりますよ
鼻づまり→ハナ吸い器で吸ってもハナがでない場合は無理に吸わないようにしましょう 強く吸いすぎると 鼻のオクにある副鼻腔や中耳腔に吸引圧がかかりすぎて陰圧になり病原体が腔に入り込み 副鼻腔炎や中耳炎をおこしやすくなります  入浴後を含めてこまめに すこし嫌がりながらもチュチュとかるく吸い取るようにしましょう お風呂の暖まった蒸気を吸うと鼻づまりが軽減します
ハナカゼウイルス主体が殆どなので1週間耐えていると峠をこえていきますよ
セキがでる→急に強く止めないで タンをだしやすくするようにしながら病原体を体外にだしていきましょう
下痢する→急に強く止めないで 病原体を体外にだしながらゆっくりと止めていきましょう
おできが大きく膿をもって痛みがかなりひどくなってきた→医療機関で数mm皮膚を切ってもらって膿をしっかり体外にだすようにすれば早く治ります
ペニスの先にある包皮が化膿して赤く腫れて痛みがでてきた→数日以内に包皮の内側から膿がでて自然に治ることが多いので、入浴はシャワーだけにしてペニスを暖めすぎないようにしておきましょう。心配な場合は自力排膿するまで抗生剤をもらって飲んでいてもかまいません

 糖分と水分とカロリーが重要です
インフルエンザウイルスの脳症も 飢餓状態→エネルギー代謝異常をおこしやすい素因→脳血管の内皮細胞障害→脳浮腫/脳障害の病態説が有力になってきています
発熱時はまずクスリでなく糖分/水分をこまめに補給していくのが初期対応としてベストと思われます
【点滴200ml】は【コップ一杯の電解質飲料/お茶に 糖分[アメ玉2個or角砂糖5g2個orスティックシュガー5g2本]orコップ半分のジュース類/カルピスウォーター/オレンジ/リンゴジュース/スープetcとコップ半分の電解質飲料/お茶を一緒に 小分けに1−2時間かけて飲む】 と同等になります
 ちなみに 基礎代謝として最低限必要なカロリー/水分は 1才児で600Kcal【粉ミルク/牛乳200mlコップで4杯 or ジュース200mlコップで7杯】です

カゼウイルスと雑菌
ページ【感染症:どんなん】もご参照ください
いずれの病原体も 24時間以内に正確な診断をすることはできません 症状や各種身体所見およびCRP採血/感染症キット検査も24時間して陽性にでてくることが殆どです
 各種感染症キット検査は 病原体が10万個/ml以上に増えないと陽性にでてこないので 24時間前後自宅で観察してから医療機関を受診するのが 医療機関の視点からみるとベストです
 またウイルス/雑菌etcの病原体が増殖していく初日にもっとも倦怠感/しんどさがつよくでて、本来備わっている自然免疫がその初日に発動されることにより 翌日から病原体の増殖スピードがおちて倦怠感/しんどさがやや改善していくことになります そのため初日にウイルスや雑菌の増殖を本当に抑え込むのがその子供さんにとって将来いいことなのか?免疫が不十分になりそうだなと思いながら 医療関係者は診察にあたっています。 
1万人に1人とまれにウイルス/雑菌の増殖が激烈な場合があります/発熱してすぐ抗ウイルス剤/抗生剤を強力に投与しても発熱12時間後に死亡する子供さんも経験します/劇症例では残念ながら素因/体質と病原体との相性があることが徐々に判明してきており、万一のケースも頭の片隅におきながら 子供さんの力を信頼しながら 確率の高いストーリーを想定しながら対応していくのがベストです
 ちなみに インフルエンザウイルスの脳症も 飢餓状態→エネルギー代謝異常おこしやすい素因→脳血管の内皮細胞障害→脳浮腫/脳障害の病態説が有力になってきています 
発熱時はまずクスリでなく糖分水分をこまめに補給していくのが初期対応としてベストと思われます 糖分/水分補給は前項を参照ください

子供さんは各病原体に2回以上かかりながら免疫をつけていきます ウイルスだけでなく 抗生剤が有効な雑菌についても 自力で免疫をつけていきます ひとつひとつかかりながら乗り越えていって成功体験を積み重ねていきましょう 各病原体にかかって10数回に1回ほどは負けていく場合があるのでその際は1−2日以上観察したあと医療機関を受診するようにしましょう
 生後1カ月以内の38度以上の発熱は 雑菌熱のことが多いので必ず入院になりますが 生後3カ月をこえると徐々に免疫力がupして徐々に強くなっていきます
 生後5ヶ月まではお母さんから受けついだ免疫が残るともに 病原体に過剰に反応することが少ないので ハナ風邪ウイルス/ハナセキ風邪ウイルス/インフルエンザウイルスにかかっても学童/成人より症状が軽くすみます
生後2才をこえるとかなり各種病原体に対しても強くなっていきます
 90%以上がウイルス主体の発熱なので 初日から特別な治療をしないでも 数日以内【最大72時間まで】に熱がさがって元気になっていくことがほとんど というのが実情です
発熱持続日数は72時間がひとつの区切りになります 突発性発疹ウイルス熱やノド扁桃アデノウイルス熱が代表的です【72時間発熱出没したあと熱がでなくなります】 他のノドウイルス/ハナウイルス/セキハナウイルス/インフルエンザウイルス熱/嘔吐下痢ウイルス熱は1−2日で38度以上の熱がでなくなることも多いです そのため72時間を越えて発熱が出没しているケースでは どのような検査/点滴/処置が必要かなと考えながら医療機関側では診察をしています
 1才の保育園児では 2人に1人の割で 雑菌が検出されます が 雑菌が混在していても粘膜上だけで増殖しているだけで身体にわるさをしていないことがほとんどなので 初期から抗生剤で雑菌を殺したり/増殖を抑えたりしないほうがいいかと思われます
 たとえ 雑菌が主体の発熱であっても 24時間以内に抗生剤で病原体を強く殺したり増殖を押さえ込んだりする必要がどこまであるかは疑問が残ります また溶連菌というポピュラーな雑菌も 人生2−3回目までは高熱がでるのでその都度5日間以上の殺菌性抗生剤が必要になります が 数回かかったあとは症状がでにくくなり 多人数の保育園児では無症状でも10人に1人の割で溶連菌をノドで保菌するため細菌培養検査をすると陽性になったりします が 無症状の場合は抗生剤の必要はまったくありません 【発熱初期に溶連菌迅速キット検査で陽性にでたものの 溶連菌が熱源になっていなかった → ・ロタウイルスの嘔吐下痢熱の初期だったり/・扁桃アデノウイルス熱で抗生剤のんでも高熱がつづいたり といったことがよく経験されます】 
また溶連菌が原因の熱であっても 溶連菌の合併症が免疫反応で起こってくることが殆どなので →  症状が軽い場合は抗生剤を使用しないように というガイドラインもヨーロッパにあります

 病原微生物と戦うので 初日の24時間のあいだが もっとも倦怠感/しんどさがでます 救急病院受診が必要な症状[・42度以上の高熱 ・ しんどさ/だるさが普段の発熱時に比べてあまりに強すぎる or 受け答えが怪しくなって意識がもうろうとしてくる or けいれんしてくる  ・生後31日以内の38度以上の発熱がなければ 時刻と症状をメモして12〜24時間充分に観察してから 医療機関を受診すると より正確な診断につながります 人間に本来備わっていて24時間以内に発動される自然免疫だけで 24時間以内に熱がさがることも多くみられます が その際も どんな病原体がありそうかな?確認しておいてもらおうー と思いながら  観察したメモ書きをもって24時間〜36時間たってから医療機関を受診するといったスタンスが有用です ハナやハナセキと熱が関係ありそうなときは48時間まってもいいとおもいますが36時間前後で受診するのがベストです

かぜウイルス
を主体とした病原体にかかりながら
徐々に免疫をつけて成長していきます
ハナand/orセキand/orノド のカゼウイルスは 1才までに 6種類くらい/年、幼児は  5種類くらい/年、小学生は3種類、成人も 3種類くらい/年かかります
【保育園にいくと さらに罹患回数はグッと増えます】

ちなみに インフルエンザウイルスは20才になるまでに2−4種類かかって免疫を獲得し、成人以降は10年に1回症状がでます 
また、感染しても毎回症状がでたり/症状がひどくなったりするとは限りません

ハナカゼ熱/ハナセキカゼ熱の子供さんの数人に1人に雑菌(肺炎球菌やヘモフィルス菌etc)が検出されますが 抗菌薬を使用することなくカゼウイルスが治っていくとともに雑菌も検出されなくなっていくのが通常の経過です。
1週間以上あけて飲食と体力が回復したあと ひとつひとつかかりながら乗り越えていって成功体験を積み重ねて強くなっていきましょう
各病原体にかかって10数回に1回ほどは負けていく場合があるので その際は1−2日以上観察したあと医療機関を受診するようにしましょう

同じ型のウイルスに2回かかると3回目からは症状がかるくなります
3−4才までに数10種類のウイルスや雑菌にかかって免疫をつけていきます
ノドハナセキカゼウイルス/嘔吐下痢カゼウイルスは200種類以上あります
Mayo ClinicのHPが分かりやすいです(英語ですが)

2種類以上のウイルスは20%−60%に検出されます/4月〜7月の新学期には60%前後で2種類以上のウイルス感染が重複してみられます→  こちらが大阪市の報告論文グラフです

雑菌(細菌)
にも 慣れていく必要があります
細菌の数:
見た目がふつうの皮フでも細菌は200種類以上1兆個住んでおり
ふつうの腸の中にも細菌が100兆個住んでいます
ちなみに人間の細胞60兆個より多い細菌が人間の内と外の表面に住んでおり、いろいろな細菌と共生しながらバランスをとりながら人間は毎日生活しています

その他
 ・ 解熱剤げねつざい【坐薬ざやく/頓服とんぷく】
解熱剤の使用目的は 【感染症は体力勝負なので 熱を下げてしんどさが改善している間に飲食をすこしでも多くとれるようにする】 です
39度でも飲食がふだんの半分とれていれば使用しないで大丈夫です/5カ所の冷却と糖分水分カロリー補給してメモ書きして励ましてあげましょう【発熱時の対処こちらのページ】 発熱するとまったく飲食できなくなるこどもさんは38度でも解熱剤をつかって熱を下げてすこし元気になっている間に飲食をとらせるようにするといいでしょう しっかり飲食して体力を落とさなければ早めになおっていきます 解熱剤は8時間くらい解熱効果があります 42度以上は危険です/神経細胞の機能が障害され始めます→早急に全身を水タオルやアルコールで拭いたりして全身を冷却したあと1時間後も42度つづくようなら救急車119を呼びましょう
 ・ ヨルだけ熱がでる→ 日中は自身の免疫力で病原体の増殖を抑えこめていて がんばっているようです まだ軽症で済んでいますが2−3日間つづくときは受診するようにしましょう
 ・ 解熱剤を使わずに24時間以内に熱がさがって以降は元気一杯になる→  動物に本来備わっている自然免疫だけで 病原体の増殖を充分抑えこめているので 病原体に強く対応できるこどもさんのようです 24〜36時間前後たってから受診して どんな病原体がありそうかな〜 診ておいてもらおうー といったスタンスがベストです
 ・ 平熱を知っておこう→ ワクチンのときに何回か計った熱を覚えておく +1度が微熱です 37.5℃以上が一律に発熱ではありません +1度あれば1−2日観察しておく +2度以上は高熱なので1日半以上つづくようなら受診しましょう ふだんの発熱に比べて倦怠感が強すぎるようなら半日以内でも受診しましょう
 ・ マスクの予防効果 ウイルスの感染予防効果は少ないので マスクをしていてもカゼウイルスやインフルエンザウイルスをもらうことも多いのですが 不必要な雑菌をもらうリスクが少なくなるので 医療機関や人混みのなかではマスクをする価値があります  セキやクシャミがあって高齢者etcうつすと可哀想なヒトの集まりにいくときは必ずマスクをして周囲のヒトに迷惑をかけないようにしましょう
 ・ 腫れて痛くなってきたら 耳下腺【じかせん:下あご骨の後ろの角っこ】が腫れてきたりした場合 すぐ医療機関受診でなく まず冷却です。ヒエピタ1日2−3回貼りかえる/嫌がる子供さんは1時間ごとに数分くらい水タオルを当てて冷やしましょう。  唾液の流れが一時的に悪くなって腫れてきたくらいの軽度な病態なら 局所を冷却するだけで24時間以内に腫れがひいていきます。 腫れてすぐに不安な顔をしながら医療機関を受診すると Dr側も不必要と思いながらも抗生剤/痛み止めを処方したりします。 冷却のみで12−24時間して腫れがひきだしてから受診すると そのまま数日間の様子観察指示だけでおわる といったことになるので 冷却だけで増悪傾向にあるかないかを観察してから医療機関を受診するようにしましょう。
 ・ 口の中をみるLEDペンライトは→ ハロゲン球/クリプトン球etcの豆電球が製造中止になっています。白色LEDではなく ソフトLEDをつかったクリップライト(ペンライト)がいいでしょう 1000円〜1500円です 【ソフトLED 医療用 クリップライト ペンライト】 で検索 現時点でご家庭で使用するのに適しています/色合いが全体に若干だけ赤みを帯びますがじゅうぶん口の中を観察/判断できると思います/中国製で安価なのでスイッチが故障しやすいようですが頻回に使用するものではないので充分かと思います

発熱時の対処 → こちらのページへ


アレルギー 
1才までのアレルギー/じんま疹のページ

ゼーゼーのページ もご参考くださーい
 乳児の4人に1人は卵白を主体としたアレルギー素因があります が
 1才までのアレルギー(アトピー症状)も 消化管の消化力が成熟していくとともに 1-2才をこえると殆どの子供さんが峠をこえて アトピー症状が軽快していきます。 峠をこえたあとは その食物も少しずつ食べて慣れていく必要があります。 峠をこえたあとも長期に厳密な制限をつづけててしまうと、その食品は逆に過敏性がさらに高まってしまいます 数年以上かけて少量ずつ週に数回以上たべて慣れていくのが大事です
数ヶ月単位で ゆったりと 全身を観察していく心構えで対応していきましょう


ワクチン 
1才までに始めるワクチン
1才以降のワクチン
複数ワクチンの同時接種
予防接種の実際 のページもご参考くださーい
 いずれのワクチンも ワクチンでかるく病原体にかかった状態にしておいて 本来の病原体に感染したときにかるくすむことを目的にしています
 生ワクチンは不活化ワクチンより効果が高いですが 一生涯の免疫をつけることはできません BCGを除く生ワクチンは数年あけて2回以上の接種をするのが基本です
 不活化ワクチンは単回では効果がないので 決められた回数(将来的には現在の規定回数より回数が増えるワクチンもあります)をきっちりとうける必要があります
 日本で認可しているワクチンは 不活化インフルエンザワクチンを除き いずれも 90%以上の効果があります
 いずれのワクチンも重篤な副反応が1万人に1人未満と宝くじ以上の確率で安全が保証されています が 残念ながら あらかじめ 重篤な副反応がでるかどうかを予知する方法はありません
 医療関係の子供さんも 万一の重症化を防いで快適に安全に生活していくために必要な避けて通れない関門だな と思いながら接種をうけています

保険医療
 日本では 日本国民が皆で助け合って医療を受けたり/行ったりする保険医療なので とくに症状はないけれど心配だからこの検査をしてほしい ということは残念ながらできません。 
4人に1人がアレルギー素因があることから アレルギー検査をしてほしいとの希望が多くあります。  0才児であれば卵関連の料理で口周りが赤くなったとか イヌと遊ぶと目や顔が赤くなったりゼーゼーでたりしたとか 花粉症の時期になると眼のカユミや充血やハナづまりがひどくなるといった症状をいっていただければ 保険医療に合致するので採血検査ができることになります。














































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